取引所FX(くりっく365、大証FX)は終わった?

2012年から取引所FX取引と店頭FX取引の税制が一本化されました。

過去記事:店頭FXの税制改正で取引の選択肢が増えるかも

税制が同じになったことで、くりっく365や大証FXは厳しい。これは間違いないかと。スペック面では店頭FX取引のほうが優れていますからね。スプレッドや手数料でも、スワップポイントでも。

でも、くりっく365や大証FXは廃れていく一方かというと、そうではないと思います。

取引所FX取引とは

ご存知かと思いますが、おさらい。

取引所FX取引とは、その名のとおり、取引所でおこなうFX。金融先物取引取引所でおこなわれる「くりっく365」と大阪証券取引所でおこなわれる「大証FX」があります。

最大の特長は、税制優遇でした。「申告分離課税で一律20%」「3年間損失繰越控除」「他取引所先物取引と損益通算可能」。残念ながら過去形ですが。

税制優遇以外には、公設取引所で資金管理するから安全だとか、レートの透明性が高いとか。インターバンクでのカバー取引の内容がわからないので、透明性が高いというのは何とも言えません。預け入れた資金の安全性は、確かに高いでしょう。

取引所FX(くりっく365、大証FX)は終わった?

くりっく365の1月取引数量は前月比で11.4%減。この数字だけでこうだと言うことはできませんが、比較している12月は年末で取引量が減少する(ちなみに前月比で31.3%減)ので、税制改正の影響は少なからずあったんではないかと。

一方で大証FXの1月取引数量は前月比21.9%増。12月が前月比24.7%減だったので、1月が増えたというよりは昨年12月が大きく落ち込んだと言えます。

ただ、どちらも相場が改善した2月は前月比で取引数量は増加しました。税制改正の影響は、もっと長期的に見ないとわからないかもしれませんが、現状では取引所FXから店頭FXへの大移動というわけではありません。

厳しい状況だとは思います。でも、取引所FXでトレードするメリットが何もないわけではないですし、終わってはいないでしょう。

取引所FXを利用するメリット

税制が変わらなくなり、取引所FXでトレードするメリットは何なんだろうかと考えてみました。

まずは公設取引所ということ。人によっては大きなことではないかと思います。預金金利が低くてもゆうちょ銀行で定期預金をする、利回りが低くても国債を購入するのと同じ感覚。公設だから安心という人は少なくないかもしれませんね。

スワップポイント狙いの中長期トレードをする場合も、変わらず取引所FXを使う人は多そうです。取引所で分別管理するので、不正はできないだろうということで、預け入れた資金は安心。スワップポイントは、店頭FXよりいいわけではありませんが、悪くもないので。

短期売買をおこなうのであれば、店頭FXのほうがいいです。個人的には、公設がいいとは思わないので、スワップポイント狙いをするにしても店頭FX業者を使います。

ただ、金融庁監督下であるとはいえ、長期で資金を預けるには民間会社は不安という人は、取引所FXを使うといいでしょう。不安を抱えたままトレードするのは、気分的によろしくないですからね。