先週金曜日の米雇用統計。
非農業部門雇用者数は前月比29.0万人増と、
市場予想の19.0万人を大きく上回りましたが、
失業率が9.9%と市場予想9.7%より悪化。
クロス円は発表直後に上昇するも、結局下落しました。
ギリシャ支援などユーロ圏のソブリンリスクも
依然として懸念材料として大きい中、
来週の為替相場はどのようになっていくのでしょうか。
それでは、今週の豪ドルの見通しを。
今週の主な豪経済指標
今週は13日の豪4月雇用統計が注目されています。
先週のRBA政策金利の発表で4.50%へ利上げしたものの、
「今回の利上げで金利は平均的水準に達する」という声明から
豪金利先高観が弱まってきています。
実際に、最近の豪経済指標も好調ではないために、
こういった見通しが強くなっていることがあるので、
そんな中、雇用市場が好調な結果が出てくるようだと、
再びセンチメントが変わってくる可能性があるんじゃないかと。
ただ、ユーロ圏の財政問題でリスク回避の流れが強い中、
リスク選好フローで買われる高金利通貨豪ドルの
センチメントは基本的によくありません。
弱い数字だったときの下振れのほうが大きくなってしまうでしょうね。
豪ドルのチャートを見てみると
平均足は陰線です。
6日の急落後の急反発で陽線が続いていたのですが、
再び陰線に転換して先週は終了しました。
一目均衡表を見てみると、
転換線 < 基準線
平均足 < 雲
遅行線 < 平均足
と、弱気基調を表しています。
豪ドル円は基準線と転換線の間で上下していて、
目先は基準線82.47円が抵抗線になりそうですが、
平均足の実体部分がここを越えてきた場合は、
一気に雲下限の86.50円まで上値余地が広がります。
移動平均線は3本が横ばいで絡み合う状態だったのが、
きれいに上から短期→中期→長期と広がってきており、
しっかりとした下落トレンドになっているのかなと思います。
RSIは50ラインで何度も押し戻されているので、
上を向きかけてきましたが再び押し戻されるかもしれませんね。
MACDもゼロライン以下に位置しています。
1時間足チャートで見た場合は、
とりあえず82.60~70円が抵抗線となりそうですね。
7日に2度止められている高値が位置していますし、
50時間移動平均線も位置していますし。
今週の豪ドルの見通しは → 「戻り売り」
今週の豪ドル円の見通しは、
200時間移動平均線を越えるまでは戻り売りで考えます。
まずは、82.40円からの戻り売り。
この場合は、82.70円を越えてきたら即損切り。
そこから一気に上昇幅が伸びる可能性が高いので。
利確は雇用統計後の安値80円ちょうど。
82.70円を越えてきた場合は、
84円から再度売りエントリーをしても良さそうです。
損切りは200時間移動平均線85.80円を越えてきたら。
利確は最初のエントリーと同様に80円ちょうどにします。
2回目のエントリーは損切り幅が
約2円近くといつもより広めになっているので、
ポジションは少なくしたほうがいいのかなと思います。