実現損益と評価損益の取り扱いに注意

実現損益と評価損益。FXをしている人には、特に目新しい言葉ではありません。というより、知らないとまずいですね。

ポジションを決済して確定した損益を実現損益と言います。逆に、未決済ポジションを現在の為替レートで算出した損益を評価損益と言います。それぞれ含み益や含み損と呼ぶこともあります。

それぞれの損益について、捉え方を間違えると大けがのもとなので注意しましょう。

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含み損は実現損と同様に考える

証拠金が100万円あって含み損が20万円だとすると、残っている証拠金は実質80万円。口座から出金しようと思っても100万円は出せず、最高で出金できるとしても全決済して80万円になります。つまり、確定してようがなかろうが実質的に損失は損失ということ。

確定前と確定後という違いはもちろんありますし、含み損と実現損を別に捉える人がいます。でも、トレード時においてはイコールで考えたほうが良いです。

なぜ、このように考えたほうが良いのか。判断が遅れるからです。「まだ確定していないから」と、ずるずるポジションを持ち続けて含み損ををふくらましてしまうケースは、多々あるかと思います。

損切できずにずるずるいった結果、ロスカットされるかされないかの瀬戸際の攻防になってしまうという最悪のケースにもなりかねません。結局ロスカットされなかったとしても、途中で精神的に耐えきれずに少し戻った時点で損切り、大きな損失に……。実現損益と評価損益を別々にとらえてしまった結果、想定外の状況になることは避けなくてはいけません。

損切りは身を切ることになるので誰しもできるだけ避けたいと考えます。でも、確定していないことを理由にしてしまうと往々にして判断が遅れてしまうので、確定していなかろうが損失が出ているという認識で損切りをするかどうかを判断するようにしましょう。

利益確定するまでは利益ではない

為替相場は24時間動いています。ちょっと目をはなした隙に相場が急変し、含み益のポジションが一気に含み損になることは、よく起こりえます。

ですから、損失とは反対に、利益は確定するまで利益と考えないほうが良いでしょう。

含み益も利益と認識してしまうと、含み益が減ったところで利益確定すると損した気分になります。含み益が出ていてそのままポジションを持ち続けていたけど、気がつけば含み益が減少、マイナスに転じそうで焦って利食い、ほとんど利益にならなかった……という経験をしたことのある人も多いと思います。十分な利益が出ていた取引が負けトレードになるのは、精神的につらいので避けたいですからね。

でも、焦って薄利で確定するのはもったいない。確定するまで利益ではないと意識しておけば、含み益が出ている状態からいろいろな選択肢をとることができます。目標の値幅に到達していれば、一部を先行して利食い、ストップをずらして負けトレードにならないようにする。もしくは、一旦すべて利食いして再びポジションを持つとか。

冷静に判断するためにも、確定して口座残高が増えるまでは利益ではないと考えたほうが良いでしょう。

自分に不利な捉え方をする

結局のところ、実現損益と評価損益の考え方で重要なのは自分に不利な捉え方をするということだと思います。

「まだ確定していないから損失ではない」とか、含み益なのに「利益が出てる」とか、基本的に良い方向に考えは向かいがちです。

そろそろ相場が反転しそうであっても、含み損が許容できる損失を上回っていたら損切りすべき。また、含み益が目標額以上になれば、一部でも利益を確定させたほうが良いと思います。

基本的に、自分にとって不利な捉え方をしましょう。マイナス思考と言うこともできるのかもしれませんが、お金に関わることなのでマイナス思考と言われるぐらい慎重になっても良いんじゃないでしょうか。

まとめ

実現損益と評価損益は自分にとって不利なほうで考える