国民投票で英国のEU離脱が決まりましたが……

英国のEU離脱の是非を問う国民投票

6月23日のEU離脱の是非を問う国民投票の結果、英国のEU離脱が決まりました。

英政府は「残留」が過半数を獲得するだろうと考えていたようですが、結果は意に反して「離脱」。投票結果を受けて、早々にキャメロン首相は辞意表明。逃げたのでしょうか。

一方、欧州委員会のユンケル委員長は、離脱の手続きをできるだけ速やかにおこなってもらいたいという意向を示しています。ユンケル委員長だけでなくEU各国首脳も同様の意向を示しています。他国の首脳のほうがすぐに姿勢を定めたという感じです。

材料としては出尽くしたのかというと、まったくそんなことはありません。むしろEU離脱という結果になったことで、より混沌としてくるのかなと思います。

国民投票の結果を受けて発生しうる材料

ただ、この国民投票の結果に派生した問題というか、材料になりうることが出てきていますね。

例えば、スコットランドは残留派が過半数だったため、英国からの独立の是非を問う住民投票が実施される可能性があります。残留派が多かった北アイルランドも同じ動きになるかもしれません。

また、ロンドンが英国から独立、EUへの加盟を求めるオンライン嘆願も署名が13万5千以上になっているようです。ロンドンも残留派が半数以上を占めていました。

他には、連鎖的に他のEU加盟国が離脱を図るかもしれないという懸念も強いようです。キャメロン首相の辞意表明もありましたね。

これらは経済指標と違って定量的に測れません。今後どのように動き、その結果為替相場など金融市場がどう影響するのかはわからないというところが私たちにとっては怖いところ。どう動くにしろ、ポンドには良い材料がまったくありませんね……。

材料でそろうまで静観

大きなイベントを経過すると、一般的には材料出尽くしで落ち着いたり、利益確定の動きで値動きが反転したりします。

でも、今回の英国民投票は、材料出尽くしではなく、逆に材料が少しづつ出ていているように感じます。ですから、一旦は材料が出そろうまで静観したほうが良さそうです。

特に、150万人以上が署名している投票やり直しのオンライン嘆願を受けて、英議会や英政府がどう対応するのかは注意したいですね。まぁ、外堀を埋められてきているので、「投票をやり直すので今回の結果は無効です」というのが通用する気はしませんが。

報道とそれに対する反応と憶測が大きい部分を占めると思うので、上昇するにしろ、下落するにしろ、為替相場は大きく反応するんじゃないかと。ですから、現状は静観するのがベストな選択だと思います。