店頭FXと取引所FX(くりっく365)併用時の利益にかかる税金はどうなる?

取引所FX(くりっく365)を使うメリットは公設取引所がおこなっているFX取引という安心感ぐらいかなと思います。個人的にはメリットは感じませんが、信用リスクを重視する人にとっては大きなメリットです。

ただ、スペック面で店頭FXのほうが良いので、くりっく365一本ではなく店頭FXと併用して運用している人が多いんじゃないでしょうか。では、併用した場合に、利益にかかる税金はどうなるのでしょうか?

店頭FXと取引所FXは損益通算できる

平成27年現在、店頭FXと取引所FXの損益は通算できます。つまり、一方で利益、他方で損失が出ていた場合に、差引きして利益が残ればその利益に対して課税されます。差引で損失となれば、課税されません。

くりっく365がスタートした当時は、店頭FXと損益通算することができませんでした。

店頭FXの利益は雑所得として総所得に応じて最大50%の税率になるのに対して、くりっく365は申告分離課税で税率20%でした。さらに、くりっく365は3年間の損益通算可能、つまり損失を3年間繰り越すことができましたが、店頭FXでは損失の繰越ができず、税制面でくりっく365は優遇されていました。

それが平成24年の取引分から店頭FXも申告分離課税になりました。店頭FXの損益金も「先物取引に係る雑所得等」に含まれるようになり、取引所FXと損益通算することができるようになりました。

FXと損益通算可能な取引

損益通算ができる先物取引には、他に商品先物取引もあります。これは国内取引所で取引される商品先物取引だけではなく、金や原油などを取り扱うCFD取引も対象となります。

また、日経225先物取引やTOPIX先物取引といった株価指数先物取引、日経225オプション取引などオプション取引も損益通算可能です。

損益通算可能な金融商品の例

  • 商品先物取引
  • CFD取引
  • 日経225先物取引
  • TOPIX先物取引
  • 日経225オプション取引 など

一方で、上場株式やREIT、投資信託の利益はFXなど先物取引の利益と損益通算することはできません。株式などの利益は譲渡所得・配当所得となり、所得区分や課税方式が異なるからです。

店頭FX・くりっく365の利益にかかる税金は?

店頭FXと取引所FXであるくりっく365の利益は、「先物取引に係る雑所得等」に分類されて申告分離課税の対象に。

税率は、総所得に関係なく一律で所得税15%と住民税5%をあわせた20%となります。ただし、平成25年から25年間、平成49年までの間は、復興特別所得税を加えた20.315%が利益に対して課税されます

ちなみに、上記は個人の場合です。法人の場合、FXで出た利益は他事業利益なんかと法人税の対象となります。

なお、税金に関しては税務署や対応される担当職員によって見解が異なるケースがあります。これが良いのかどうかはわかりませんが、わからない場合は確定申告をおこなう管轄の税務署で問い合わせることをおすすめします。