NDD(ノー・ディーリング・デスク)方式のデメリットを考えてみる

NDD方式って言葉を見たり、聞いたりしたことありませんか?

NDDは「No Dealing Desk(ノー・ディーリング・デスク)」を意味しています。つまり、ディーラーを介さずにインターバンク市場に直結しているということ。国内だと、FXCMジャパン証券やセントラル短資FXの「ウルトラFX」、YJFX!の「C-NEX」などがあります。

レートの透明性・公平性が高いとか、スプレッドが狭いとか、約定力が高いとか。当然FX業者の紹介ページでは良いことメインで書かれています。では、逆にどういったデメリットがあるのか、考えてみました。

そもそものNDD方式の仕組み。通常の仕組みとどう違う?

NDD方式では、ユーザーの注文ごとに自動でカバー先に発注されます。あくまでも口座開設したFX業者との相対取引ですが、FX業者は自動でカバー先に注文を流すシステムを持っている仲介業者のような立ち位置に。この仕組から、透明性が高い、公平だと言われるわけですね。

一方で、通常の方式ではユーザーの注文ごとにカバーされるわけではありません。ユーザーの注文の中で売り買い相殺できる注文は相殺してしまい、出っぱったポジションだけカバーします。

NDD方式のデメリット

NDD方式のデメリットは以下が挙げられるかなと。

  1. 約定拒否は起こりえる
  2. スプレッドは広がることもよくある
  3. スリッページが発生する

FXでよく見る不満と同じなので、インターバンク直結のぶん、取引のストレスが減るということはないと思います。

1.約定拒否は起こりえる

透明性・公平性が高い=約定力が高いということではありません。

カバー先金融機関が注文を受けなければ、ユーザーの注文も約定しません。つまり、NDD方式でインターバンクに直結していようが、約定拒否は起こります。

FX業者が約定拒否しようが、カバー先が約定拒否しようが、思いどおりの注文が成立しないとストレスを感じるんじゃないでしょうか。

2.スプレッドは広がることもよくある

スプレッドについては、メリットにもデメリットにもなります。

複数のカバー先が提示するレートの中からベストなレートを選ぶので、タイミングによってはマイナススプレッドもあります。でも、相場が急変するなど状況によっては大きくスプレッドが広がるケースもあります。

流動性が低い米市場明けなんかもスプレッドが広がる傾向にあるので、出社前、日本時間早朝にポジションを持つようなスタイルで取引している人は不利かもしれませんね。

3.スリッページが発生する

スリッページ自体はNDD方式にかぎらず発生します。ただ、NDD方式のほうがスリッページが発生するケースが多いと思います。

理由は2つ考えられます。1つはタイムラグによって提示レートが変わってしまうこと。もう1つは、カバー先が提示したレートの注文量を超えた場合です。

カバー先がレートを提示するタイミングとユーザーが取引画面でレートを確認するタイミングで多少のタイムラグが発生します。そのため、私たちが確認した時にはすでに提示レートが変わってしまっているということがありえるのです。そのため、スリッページが発生します。

もう1つの理由ですが、カバー先は提示レートで無限に注文を受けるわけではないということです。100円で売るという注文は例えば100万通貨というように、数量が設定されています。そのため、他のユーザーが同時に出した100万通貨の買い注文が先に約定した場合、100円ではなく、次の提示レートでの約定となり、スリッページが発生するのです。

スリッページの発生状況をサイトで公開しているセントラル短資FXの「ウルトラFX」の場合は、2015年8月では成行注文全体の34.87%で不利なスリッページが発生、22.08%で有利なスリッページが発生しています。

参考:ウルトラFX|セントラル短資FX株式会社

まとめ

透明性・公平性を重視するのであればNDD方式のほうが良いです。取引所FXを選ぶのと同じですよね。

でも、スペックを考えるのであればNDD方式はデメリットのほうが多いと思います。仕組み上仕方のないことなのかもしれませんが、思ったとおりに取引できないケースが多々起こりえます。それに、スプレッドはマイナスになるようなこともありますが、平均すると通常方式のFX業者のほうが狭いですし。

NDD方式の取引口座でトレードしたほうが良いよという感じは、今のところしませんね。

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