FXでポジションを長期保有するリスク。長期投資で注意するポイント

円安傾向が続くとスワップポイント狙いを推奨する意見をよく目にするようになります。今後も円安が続くと予測すれば、為替差益とスワップ益の両方を狙うのは当然ありですもんね。

ただ、スワップ狙いでポジションを長期保有するのであれば、長期投資で生じるリスクはきちんと把握しておく必要があります。

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長期投資のメリット・デメリット

そもそも長期投資のメリットとデメリットは何なのでしょうか?

FXで長期投資する場合はスワップ狙いが多いと思うので、スワップ狙いで長期投資する前提でメリット・デメリットを挙げてみました。

メリット

  • 時間的な余裕を持ってトレードできる
  • 為替差益とスワップ益の両方を狙える
  • レートに関係なく、日々利益が得られる

デメリット

  • 資金効率が悪い
  • 含み損が大きくなってしまい、塩漬けになる可能性がある
  • 低レバレッジで運用するため、まとまった資金が必要

頻繁に売買しないので、時間的な余裕を持ってトレードできるのはメリットだと思います。普段、仕事や家事でなかなかトレード時間がとれないという人も取り組みやすいトレードスタイルですね。

長期投資は低レバレッジが基本なので、まとまった資金が必要になります。また、レバレッジをあまりかけれないので、資金効率が悪いです。資金効率の悪さは大きなデメリットだと思います。

長期投資にはこういったメリット・デメリットがありますが、長期投資のリスクって何があるのでしょうか?

ポジションを長期保有することで生じるリスク

長期投資では、為替変動リスク・金利変動リスク・信用リスク・システムリスク・ロスカットリスクが生じます。

地政学リスクや流動性リスクもありますが、長期投資では頻繁に売買するわけではないので、流動性リスクはほとんどありません。

また、地政学リスクが高まったり、信用収縮した結果、為替レートや金利に影響します。そのため、為替変動リスクと金利変動リスクに含めて考えられるので、ここでは除きました。

スワップ狙いでポジションを長期にわたって保有するということは、常にトレードしているということです。為替市場に居続けているということになるので、FXで生じるすべてのリスクと付き合う必要があります。

長期投資で注意するポイント

長期投資をおこなう上で重要なのは、「レバッレッジを低くすること」と「損切り注文を必ず設定しておくこと」です。

レバッレッジを低くする

スワップポイントは得られる利益として小さく感じてしまい、レバレッジを高くしてしまう人がいます。でも、レバレッジは高くても2倍程度に抑えるようにしましょう。

スワップ運用では、ロスカットは必ず避けなければいけません。数年スパンで考えると、為替変動幅が数十%になりえるので、3倍でもロスカットの可能性があります。というか、レバ3倍だと2015年初めにランド円を買った人はロスカットされてますね……。

スワップはマイナスに転じない限り、日々積み重ねられる利益なので、数年スパンで考えてレバレッジ1倍が望ましいと思います。

損切り注文を必ず設定しておく

スワップ運用はリターンとリスクのバランスが悪いので、損切りの注文は必ず設定しておきましょう。

ランド円を例に挙げると、年間のスワップポイントは10万通貨で約46,000円。値幅で考えると0.4円分になります。一方2015年1年間で10円→7.5円と約2.5円動きました。1年で25%も変動。

ロスカットされないようにレバレッジ1倍にしているから損切りはしないという考え方もありだと思います。でも、資金効率の悪さや機会損失を考えると、損切りせずに保有し続けるよりは、一旦ポジションを解消して、再エントリーしたほうが良いと思います。

為替レートだけでなくスワップポイントも増減するので、スワップ狙いの長期投資であってもトレード前の相場予測とシミュレーションは必要です。予測に反して下げるようだと損切りして、一旦フラットにしたほうが良いんじゃないでしょうか。

そのまま再エントリーをするのか、他の通貨ペアや短期売買に変更するか、選択肢が広がりますからね。